この学校に入学して、20日が過ぎた・・・。
放課後、買い物の途中。
オレは偶然、少女漫画部のアイツと遭遇した。
見た目は落ち着いてて、大人(オカン)っぽいヤツなんけど、
描くイラストは少女漫画丸出しで、中々面白いヤツだ。
「なぁ、ちょっとお茶してかないか?」
そう誘われて、オレ達は一緒に喫茶店で珈琲を飲む事にした。
そして、珈琲を肴に少女漫画談義。
アイツとは、中々に話が合った。こんなに話が合うヤツ、久しぶりだ!!
そ、そうだよな!
ベルバラは、アンドレ×オスカルより・・・アラン×アンドレだよな!!
随分とオレたちは少女漫画談義で盛り上がった。
するとアイツは、話に夢中になりすぎてすっかり冷めてしまった珈琲を口に含み、
「こんなに話が合ったの久しぶりで嬉しいよ」
と言って笑い、そして、
ちょっと寂しそうな顔で、オレにこう言ったんだ。
「オレさ、こんなんだから普通の友達いないんだ。でも、ヲタク仲間とは気が合うけど・・・
やっぱり恋は、普通のヤツとした方がいいのかな?って思うんだけど・・・。オマエは、どう思う?」
A んなこたーない!!!ヲタ同士だと好きなモノを追求しあい、お互いにスキルを高められる。
誰よりも最高のパートナーになれるじゃねぇか!!!
B そうだな・・・。自分は兎も角、恋人がヲタだと・・・しょーじき、萎えるよな。