AM8:10 石塀小路 『お土産屋:ミラクルレボリューション』
八坂神社のすぐ側。
東大路通りに面した旅館から、石塀小路は歩いて10分ほどの所にあります。
8:50の旅館出発までの間、菅谷は約束どおりに夏焼と一緒に、石塀小路にあるお土産や『ミラクルレボリューション』へ向かったのでした。
菅谷が迷子になっていた時に色々と面倒を見てくれたという、土産物屋の娘の久住。
ホンの僅かの時間だったけど、菅谷が『本当に優しくて大切な友達』と断言する女の子。
一体どんなステキな子なんだろうと、夏焼のペタンコの胸はドキドキと高鳴りを覚えるのでありました。
州*‘ o‘リつ<ごめんくださーーい。
ノリo‘ ゥ‘リ∩<あ、スミマセン。まだ、開店前なんですけど・・・。
ノリo‘ ゥ‘リ<・・・・・って。
ノリ*‘ ゥ‘リ∩<あぁあああ!!梨沙子ちゃんじゃん!!!
ノリ*´ ゥ`リ<なに?わざわざ来てくれたの?!!
州*‘ o‘リ<うん!!もうすぐ出発しちゃうから・・・。
州*‘ ‐‘リ∩<お土産買いに来たんだよ!!
ノリ*´ ゥ`リ<ありがとー!!!
ノリo‘ ゥ‘リつ<まだ開店前だけど、いいよ!!どーぞ、どーぞ!見て行って!!!
そう言って菅谷を店内へと招き入れる久住。
すると、久住は不意に菅谷の隣に佇む人物に気づきます。
ノリo‘ ゥ‘リ<あれ・・・?
ノリo‘ ゥ‘リつ<もしかして、あなたが・・・・雅ちゃん??
Σ ノノ ∂_∂ル<え?!!
ノノ ∂_∂ル<なんで、うちの事?
ノリo´ ゥ`リ<前に清水坂でお見かけしたの・・・。
ノリo‘ ゥ‘リ<そっか、あなたが梨沙子ちゃんの大切な人なんだね。
Σ ノノ*∂_∂ル<いえぇ?!!
ノノ*∂_∂ル∩<た、大切な人って・・・あ・・・いや・・・。
ノノ*∂_∂ル<そ、そんな事、な、ないかと・・・。
州*‘ o‘リ∩<そんな事あるよー!!みやは大切な人だもん!!
ノノ*∂_∂ルつ<ちょっ!!バカ!!!な、なに言って・・・!!
ノノ*∂_∂ル<あたしなんて別に、た、大切って、そんな・・・。
菅谷の純粋で無邪気な言葉に、
顔中を紅潮させて、口をゴニョゴニョさせてしまう夏焼。
すると、久住はそんな夏焼を見て、ケタケタと楽しそうに笑うのでした。
ノリ*´ ゥ`リ<あはははは!!
ノリo‘ ゥ‘リつ<やっぱり、あたしが思ってた通りの人だ。雅ちゃん・・・。
ノノ ∂_∂ル<へ?
ノリo´ ゥ`リ<明るくて優しくてカワイイ人。
ノリo‘ ゥ‘リ<梨沙子ちゃんが好きになるハズだよね・・・。
ノノ ∂_∂ル<・・・・・・・。
夏焼は思わず黙り込んでしまいます。
久住の素直で純粋な言葉。
まだ殆ど会話なんて交わしていないけれど、きっとこの子はステキな子なんだろうな。
菅谷が『とても優しくて大切な友達』と言うぐらいに・・・。
そして自分も、この優しい女の子と友達になれたら、どんだけステキだろうか?
久住を見て、心の底から夏焼はそう思うのでした。
ノノ ∂_∂ル<・・・・・・・・。
ノノ ∂_∂ル<あの・・・。
ノリo‘ ゥ‘リ<え?
ノノ ∂_∂ル∩<あのさ、せっかく知り合いになれたんだし・・・。
ノノ*∂_∂ルつ<あたしたちも。友達になろうよ。
ノリo‘ ゥ‘リ<・・・・・・・。
ノリ*´ ゥ`リつ<うん。勿論だよ!!!
そう言って、2人は硬い握手を交わします。
普段から人見知りで、出会ったばかりの子とはあまり友達になれない夏焼だけど、
たった数分の会話でも、友達になりたいと思う子はいるんだなぁ〜と、夏焼は清々しい気持ちで思うのでした。
そして。
こんなステキな女の子と友達なれる切っ掛けをくれた梨沙子に、夏焼は心より感謝するのでありました。
そんな感じで・・・。
旅先での、とてもステキな友人との出会いに、夏焼と菅谷と久住が幸せを感じていると。
そんな爽やかな若者の空気をぶち壊すかのように、
この空気の中、KYな大人が、大変KYなタイミングで入り込んできたのでした。
( ‐Δ‐)∩<いやーーー!!小春ちゃん、オハヨー!!!
( ‐Δ‐)つ<今日も絶好の、出店日和だにぇ〜!!!
( ‐Δ‐)<・・・・・・・・。
( ;‐Δ‐)<あれ?
そう。ミラクルレボリューションの店員の村田めぐみ。
いつもどおり土産物屋に出勤してきた村田の目の前には、どっかで明らかに見覚えのある少女の姿が・・・。
・・・・・・・。
って言うか、つい8時間ほど前に、会ったばかりの少女2人組の姿が。
( ‐Δ‐)つ<あれ?!キミ達はもしや、柴田君の旅館に泊まっていた・・・。
ノノ ∂_∂ル<あ・・・。
Σ ノノ;∂_∂ルつ<あぁーーーーーー!!!村田さん!!
州*‘ o‘リ<あれぇ?村田さんだーーー!!
( ‐Δ‐)<おやおや、こんな所で再び巡り合うとは・・・。
( ‐Δ‐)∩<ハハハ。キミ達、実にTHIS IS 運命だにぇ〜〜!!!
( ‐Δ‐)つ<わかるよにぇ〜。
そう。まだ早朝の8時だと言うのに、
相変わらず朝から、高田純次バリの胡散臭さ全開の村田。
夏焼はなんだか、清々しい早朝に、元気が出るTVの『早朝バズーカー』のコーナーに出くわしてしまったような、とっても、微妙な気分になるのでした。
と、同時に・・・。
なんで村田がこの店にいるのか、夏焼は疑問を感じずにはいられないのでありました。
ノノ;∂_∂ル<え?ちょっと待って・・・?
ノノ;∂_∂ルつ<なんで村田さんが、このお店にいるの?小春ちゃん??
ノリo‘ ゥ‘リ<え?
ノリo‘ ゥ‘リ<なんでもなにも・・・。
ノリo´ ゥ`リつ<村田さんは、うちの店員さんなんだよ?
ノノ ∂_∂ル<・・・・・・店員。
Σ ノノ;∂_∂ル<えっ?えーーー!!!うっそ!!!
ノノl|l∂_∂ルつ<このインチキオヤジが、店員さんなの?!!!
そう・・・。僅か一晩にして、インチキオヤジ扱いの村田。
その理由は昨日の夜、肝試し大会を開催した後の打ち上げ(柴田主催)でのことでした。
女将の柴田は、周りが学生だらけであるにも関わらず、1人で酒を浴びるように飲みまくっていたのですが・・・。
そんな、打ち上げの酒に酔って浮かれポンチになった旅館の女将の柴田から、夏焼は、
笑いながら村田に関する真相を、全て聞かされたのでした。
・実はプペちゃんのぬいぐるみは、村田がテキトーに作った安物のぬいぐるみであったこと。
・ボンジョワールムメブランドなんてブランド、この世に存在していないこと。
・村田と柴田は『芸者ガールズナイツ』なんてビジュアル系バンドは組んでいないこと。
・そして、『ドギ!シカ!ナイト』なんてラジオ番組は、どこのラジオ局でもOAしていないこと。
それらの真相を暴露される事で、
純粋で純情な夏焼は、「村田に騙された」事に、深いショックと憤りを感じるのでした。
・・・・・・・・。
もっとも、最後の『ドギ!シカ!ナイト』に関しては、清水が言った出任せであり、村田は全く無関係のネタなのですが・・・。
なんかもう、夏焼の中で全てのウソは『村田から』と言う、完全に村田不信の状態に陥ってるのでありました。
ノノ;∂_∂ル<そ、そっか。
ノノ;∂_∂ル<村田さんが店員なんだ、ミラクルレボリューションって・・・。
ノノ;∂_∂ル<そっかぁ・・・。
ノノl|l∂_∂ルつ<このインチキ販売員が、店員なのかぁ〜。小春ちゃんちって・・。
ノノl|l∂_∂ル<あーそうなんだー。
Σ ノリ;‘ ゥ‘リつ<え?ちょっ、ちょっと待って!!
ノリ;‘ ゥ‘リ∩<なんか、よくわかんないけど、今、凄い失望してるっぽくない?!!雅ちゃん?!!
ノノ;∂_∂ル<いや。そんなことは、ベツにないけどさ・・・。
ノノl|l∂_∂ルつ<ふーーーん。村田さんが店員なんだ、小春ちゃん・・・。
ノノl|l∂_∂ル<こんな人、雇ってるんだ・・・ふーーん。
ノリ;‘ ゥ‘リ∩<ほら!!やっぱり!!なんか、失望してるっぽいじゃん!!!
ノリ;´ ゥ`リつ<ちょっと!村田さん?!!
ノリ;‘ ゥ‘リつ<雅ちゃんに、なんか胡散臭いこと、したんでしょ?!!また!!
( ‐Δ‐)<ハハハ。
( ‐Δ‐)∩<また胡散臭い事したんでしょ?とは、何事ですかにぇ〜?小春ちゃん。
( ‐Δ‐)<ワタクシから胡散臭さを抜いたら、
( ‐Δ‐)つ<ただの『ミスユニバース優勝者』になってしまうじゃないですか。
Σ ノノ*∂_∂ル<え?!!ミスユニバース!??
ノノ*∂_∂ル∩<わぁ〜〜凄い!!!ミスユニバースの優勝者なんですか?!!村田さんって!!
ノリ;´ ゥ`リつ<全然、違うから!!雅ちゃんも、3秒で村田さんのインチキ発言に、騙されないで!!
( ‐Δ‐)<ハハハ。騙し騙され、オンナは強くなっていくんだにぇ〜。
州*‘ ‐‘リ<・・・・・・・・・・。
_, ,_
州;‘ o‘リ<せっかくの小春ちゃんとの感動的な出会いが、台無しだもん・・・。
こうして――。
洛東1のKY店員村田の登場によって、
夏焼の久住に対する印象は一気に、「自分の店でインチキ店員を雇っている子」と言う、
大層、不名誉極まりないイメージがついてしまったのですが・・・。
それでも夏焼と菅谷の2人は、旅先でのステキな少女との出会いに、感謝の気持ちを感じずにはいられないのでした。
そして。
夏焼たちは久住との出会いの記念に、
ミラクルレボリューションで8000円の鹿のぬいぐるみ(村田にボられてる)を購入し、
久住と固い握手を交わして、石塀小路を後にするのでした。
勿論。これからも友達関係を続けるために、ケー番とメルアドの交換も忘れずに・・・。
ノノ ∂_∂ル<・・・・・・。
ノノ ∂_∂ル<いやぁ〜。
ノノ*∂_∂ル<梨沙子に聞いてた通り、やっぱステキな子だったね。小春ちゃん。
州*‘ o‘リ∩<でしょ?!!
州*‘ o‘リ<みやと小春ちゃんと、3人で友達になれてすっごい嬉しい!!
旅館までの帰り道。
夏焼は大切そうに鹿のぬいぐるみを抱えたまま、
菅谷の手を引き、東大路通りの歩道を歩くのでした。
まだ8時過ぎだけど、石塀小路とは違い、東大路通りは沢山の車が行きかっています。
ノノ ∂_∂ル<すっごい風情ある場所だったよね、石塀小路って・・・。
州*‘ o‘リ<ねーー!!
ノノ ∂_∂ル<あんなステキな場所に住んでるんだもん。ステキな人になるよね、小春ちゃん。
ノノ ∂_∂ル<・・・・・・・・・。
ノノ ∂_∂ル<ねぇ。梨沙子・・・。
州*‘ ‐‘リ<なに?
ノノ ∂_∂ル<梨沙子はさ、小春ちゃんのこと・・・。
州*‘ o‘リ<え?
ノノ*∂_∂ル∩〃<あ!いやいや!!なんでもない!!!
思わず喉元まで出かかった言葉を飲み込み、
夏焼は顔を真っ赤にしたまま、
誤魔化すように菅谷の手を強く引っ張るのでした。
ノノ*∂_∂ルつ<あ!あのさ!!コンビニ寄ってかない?!梨沙子!!
州*‘ o‘リ<え?なんで?
ノノ*∂_∂ル∩<えっと・・・ヨーグルト買おう!ヨーグルト!!
ノノ*∂_∂ル<おはヨーグルト!!なんつって!!あはは!!
州;‘ ‐‘リ<みや、さむいよ・・・。
ノノ;∂_∂ルつ<まぁまぁ、いいから!!ほら、コンビニ行こうよ!!!
誤魔化すにしてもテンパリすぎの夏焼。
夏焼は真っ赤になった顔をさらに真っ赤にして、菅谷の手を引き、
コンビニのカンバンの出てる方へ向かいます。
・・・・・・・・。
だが、その瞬間。
菅谷は、コンビニの前で、ある予想外の人物を目撃してしまうのでした・・・。
Σ 州*‘ o‘リ<あれ?!!
ノノ ∂_∂ル<ん?どしたの?梨沙子??
州*‘ ‐‘リつ<あそこ。コンビニの前の公衆電話で電話してるの・・・。
州*‘ o‘リ<ももじゃない??
Σ ノノ ∂_∂ル<あ!!ホントだ!!!
そう・・・。
そこにいるのは紛れもなく、嗣永桃子。
嗣永は、2人が見ていることに気づく様子もなく、
誰かと楽しそうに電話で話し続けているのでありました。
何故、わざわざ公衆電話でお話をするのか?
夏焼と菅谷は、疑問を感じずにはいられないのでありました。
ノノ ∂_∂ル<なんでもも、こんな所で・・・。
州*‘ ‐‘リつ<そー言えばもも、ケータイが料金未納で使えないって・・・。
ノノ ∂_∂ル<あ!だからか!!!
ノノ;∂_∂ル∩<あ、でも。そーゆう時、ももだったら、平気で人のケータイ、借りない?
州;‘ o‘リ<そーだね。借りるよね。
ノノ;∂_∂ル<むしろ、人から借りたケータイで長電話するタイプだよね・・・。
まるで友達たちの目を避けるよう。
わざわざコンビニの公衆電話を使って、誰かとお話をする嗣永。
その、あまりの楽しそうな表情に・・・。
夏焼はなんとも言えない疑問を感じ、嗣永の背後の方からコッソリと聞き耳を立てに行くのでした。
すると、コッソリと近寄った夏焼の耳には、
ヤンキーとケンカをするときの低い声とは比べ物にならないほどの、嗣永の女の子らしいキャピキャピ声で、
思わず耳を疑いたくなるような言葉が、飛び込んで来たのでした。
ル*^ー^リ∩<うふふ。じゃぁ、あとで絶対会おうね!!
ル*^ー^リ<なんか・・・すっごい、楽しみ!!
ル*’ー’リ∩<うん!学校のみんなには内緒だよ!!
Σ ノノl|l∂_∂ル<???!!
その瞬間。なんだか聞いてはいけなかった言葉を聞いてしまったような気がして、
夏焼は顔面を蒼白させたまま、ゆっくりと嗣永の背後を後ずさります・・・。
すっかりと電話に夢中の嗣永は、全く夏焼と菅谷の存在に気づいていないのが、せめてもの幸い。
夏焼は不安そうに見つめる菅谷の手を握り締め、「シーー」と口元に指を当て、そそくさとコンビニの前から逃げていくのでした。
そんな夏焼に手をひかれ走りながら、菅谷はなんだか不安な気持ちを隠せませんでした。
州;‘ o‘リつ<み、みや・・・どーしたの?
州;‘ o‘リつ<ももが、なんか、したの?
ノノ;∂_∂ル<・・・・・・・。
ノノ;∂_∂ル<な、なんか、ももがさ。誰かと嬉しそうに、会う約束をしてた。
州;‘ ‐‘リつ<え?
ノノ;∂_∂ル<チョー嬉しそうで。なんか、恋人っぽかった・・・。
ノノ;∂_∂ル<みんなにはナイショって・・・。
州*‘ o‘リつ<ももが?!!
よりにもよって、あの桃子が――。
あの、地元のヤンキーや藤本組(鳶職)の親分相手に、一歩も引く事のない
縁夷逗学園最強王者の桃子が・・・あんな嬉しそうな表情で、あんな可愛らしい声で、誰かと密会。
それはまるで、神取忍と宿命の対決を交わしていた、あのデンジャラスクイーン北斗晶が、
すっかり良妻ヅラで、健介と一緒にTOY○TAのCMでオシドリ夫婦を演じているのを見てしまったような・・・。
そんな。ちょっと見てみたかったよーな。でも、出来ればそんな姿見たくなかったよーな・・・。
なんとも言いがたい、複雑な気分なのでありました。
州*‘ ‐‘リ<まさか・・・ももが・・・恋人?
ノノ;∂_∂ル<いい?梨沙子。
ノノ;∂_∂ル∩<よくわかんないけど、ともかく誰にも言っちゃダメだからね!!!
州*‘ o‘リ<うん、解った!!ナイショにしとく!!
ノノ;∂_∂ル<これはウチら2人だけの秘密。そーしないと・・・。
ノノl|l∂_∂ル<絶対!!メンドクサイ事になる気がする!!
こうして、2人は桃子よりの一足先に旅館へと戻ったのでした。
すると――。
旅館の中ではすでに、夏焼の予想通り・・・。
残された縁夷逗学園の生徒達に寄って、
メンドクサイ事のお膳立てがなされていたのでした。
ノk|;‘−‘)∩<もーー!!あなたはなんなんですか?!!
ノk|‘−‘)<嗣永さんの恋人になるのは、あたしです!!!
从;’w’)∩<ふざけるなーーー!!!
从;’w’)つ<拙者を差し置いて、信長様の腹心を気取るとは無礼なり!!
从*’w’)<余は信長様の御心を継ぐ者!!豊臣秀吉なるぞ!!
ノk|‘−‘)∩<だ・か・ら!!あなたは所詮、嗣永さんの下っ端なんでしょ?!!
ノk|‘−‘)<下っ端なんだから、恋人じゃないでしょーが!!
ノk|;‘−‘)つ<あんたは、猿でしょ!猿!!
ノk|‘−‘)∩<だから、恋人にはあたしがなります!!
ノk|;‘−‘)つ<嗣永さんが信長なら、あたしが濃姫になります!!
从l|l’w’)<なにおーー!!!この無礼ものが!!
_, ,_
从;’w’)つ<おのれ、マムシの娘め!!不届き極まりない!!
从l|l’w’)∩<よかろう!!ならば小生は森蘭丸となり、信長様の御身をお守り致す!!!
ノk|;‘−‘)つ<はぁ?!何が森蘭丸ですか?!!
ノk|‘−‘)=3<あんたなんてむしろ、森繁久彌の方がお似合いですぅう!!
从;’w’)∩<ムキーーーー!!!この目狐めーーー!!!
そう。夏焼と菅谷が旅館に戻るなり・・・。
旅館のロビーではすでに、そんなくだらなくも真剣な争いが繰り広げられていたのでありました。
そして、そんな2人の周辺では・・・2年C組のメンドくさい生徒達によって、
さらにメンドクサイ包囲網が引かれていたのでした。
川 ;・ゥ・)||∩<栞菜ーーーー!!!
川 ;・ゥ・)||つ<目を覚まして!栞菜!!!
川 ;・ゥ・)||<栞菜は悪魔に魂を乗っ取られてるだけなんだよ!!
州 ´; v ;)<そうだよ!!目を覚ましてよ、栞菜ちゃん!!
リ;・一・リ<クソーー!!悪魔の呪いを解くには、悪魔を倒すしか道はないよ、舞美ちゃん!!
川; ・ゥ・)||<そうだね!ちっさ!!!
川; ・ゥ・)||<おのれ、嗣永!!よくも2年C組の生徒に手を出してくれたなーーー!!
川; ・ゥ・)||∩<もはや、許すワケにはイカン!!みな、剣を取れ!!!戦じゃーーー!!!
州 ´・ v ・)∩ リ ・一・リ∩ (o・D・)∩<おーーーーーーー!!!!
州;‘ ‐‘リ ノノ;∂_∂ル<・・・・・・・・・・。
こうして。夏焼たちがミラクルレボリューションで、
友人との爽やかな出会いをしている、僅かな間に・・・。
旅館の中はすっかり、戦乱の世と化していたのでした――。
そして。
あぁ・・・これからどんな展開に巻き込まれるんだろう。メンドクセーなー!!と思いつつも、
やっぱり、『桃子の密約シーン』を目撃してしまった手前、もはや惨状を放っておくわけに行かなくなった夏焼と菅谷。
この後。嗣永をとりまく騒乱は、金閣寺の観光を皮切りに、本格化していくのでありました・・・。
州 ´・ v ・)∩<つづくけど、この先も『あいかん』はないのでヨロシクーーーー!!