PM 13:30 法観寺・近隣
―夏焼チーム(C班)―
法観寺・八坂の塔へ向かうすがら。
夏焼と徳永の2人も、とりあえずはお腹が空いた為、
2人で食事を取ることにしたのでした。
まずは、ガイドブックに載っていたオシャレな甘味どころに入って落ち着くことにします。
从*´∇`)<いやーーー。疲れたね、みや
キョロ
ノノ ∂_∂ル<うん・・・。
キョロ
ノノ∂_∂ ル<そだね。
从 ´∇`)<どしたの、みや。落ち着きないけど・・・
ノノ ∂_∂ル<いや。梨沙子が追ってこないからさ・・・
ノノ;∂_∂ル<探さないとマズイかなーって思って。
ノノ;∂_∂ル oO(置いてきたら、絶対追いかけてくれると思ったんだけどな・・・)
从 ´∇`)<りーちゃんなら、まぁと一緒にいたから、F班に合流しちゃったんじゃないかな?
从;´∇`)つ<なんかまぁと一緒で嬉しそうだったから、ちぃも声かけづらくて・・・置いてきちゃったよ
ノノ ∂_∂ル<うん。
ノノ ∂_∂ルつ<楽しそうだったよね、まぁと・・・。
从*´∇`)<そもそも。りーちゃん、ケータイ持ってるんだから。こっちと合流するなら電話かけてくるよ
从*´∇`)∩<かけて来ないって事は、F班と一緒でいいって事じゃない?
ノノ ∂_∂ル<そう・・・だよね
ノノ ∂_∂ル<まぁと一緒に居たいんだよね・・・。
ノノ ∂_∂ル oO(追っかけて来ない。連絡もないって事は・・・そうだよね。きっと)
ノノ ∂_∂ル oO(梨沙子はまぁと居たほうが・・・)
从 ´∇`)<ねぇねぇ、それより何食べる?
从*´∇`)∩<抹茶シフォンケーキとかあるよ!!超オイシソーじゃない?!
ノノ*∂_∂ル<え?!ホント?!!
ノノ*∂_∂ル<チョー、美味しそう!!!抹茶シフォン!!!
ノノ ∂_∂ル<・・・・・・・・・。
ノノ ∂_∂ル oO(そう言えば梨沙子と、昨日の夜、ガイドブック見てたっけなぁ・・・)
ノノ ∂_∂ル oO(このお店で、一緒に甘味を食べようねーって言ってたんだっけ)
ノノ ∂_∂ル oO(電話かけて、誘ってあげようかな・・・)
ノノ ∂_∂ル<・・・・・・・・・。
ノノ ∂_∂ル oO(でも梨沙子は、まぁと一緒に居たほうが楽しそうだもんね。迷惑か・・・)
ノノ ∂_∂ル oO(一緒の班で回ってる間、ずっと不機嫌そうだったもんな。梨沙子)
ノノ;∂_∂ル oO(あたしと一緒に食べるより、まぁと食べた方が美味しいよね・・・きっと)
从 ´∇`)<・・・・・・・・。
从 ´∇`)つ<どうしたの?みや。黙り込んで・・・
Σ ノノ ∂_∂ル<え?
ノノ;∂_∂ル∩<ううん!!なんでもない、なんでもない!!!
ノノ*∂_∂ル<うわーーー!抹茶シフォン美味しそう!!
ノノ*∂_∂ル<ねぇ、あたしが抹茶シフォン頼んで、ちーが抹茶クリームあんみつ頼んで・・・
ノノ*∂_∂ルつ<2人で半分こにしない??
从*´∇`)<わっ!それ、いいね!!!
从*´∇`)<半分こっしよっ!半分こっ!!!
ノノ*∂_∂ル∩<それじゃぁ、オーダーお願いしまーーーす!!!
こうして。
何故、菅谷が同じ班にいる間、あんなにも不機嫌そうだったのか・・・。
鈍感な夏焼は、その理由を気づけないまま。
菅谷はきっと、須藤達と一緒に居るほうが楽しいに決まってると思い込んでいるのでした。
しかし、鈍感な夏焼もこれだけは気づいていたのです。
菅谷に対しての後ろめたさ。
そんな思いを秘めたままに食べる甘味は、何処となく美味しくはないことを・・・。
甘いはずの甘味から感じるほろ苦さ。
どこか苦い思いを感じながら、夏焼は菅谷と一緒に食べる約束をしてた抹茶シフォンを食すのでありました。
PM 14:20 法観寺
―須藤チーム(F班)―
近くのお店で腹ごしらえをした後、
須藤たちは法観寺へと到着したのでした。
从o゚ー゚从∩<到着〜♪
川*^∇^)<わー!!大きい五重塔があるね!!
川*^∇^)<五重塔、昇れるのかな?
川 ´・_・`リ<どうなんだろ?でも、昇らなくても良さそうじゃない?
从o゚ー゚从<うん。外から見るだけで、十分だよね。
从o゚ー゚从∩<なんか風格のある塔だよね!!
こじんまりとした寺だが
その塔の佇まいには存在感と威厳がある。
すると、石村が意気揚々と法観寺について語りだすのでありました。
从 ’w’)∩<そりゃ風格あるよ!!
从 ’w’)<なんせ、八坂の塔の建立は飛鳥時代!!
从 ’w’)つ<聖徳太子の手によってと、言われてるんだから!!!
从;゚ ‐゚从<飛鳥時代?!!
川;^∇^)<え?!聖徳太子なの?!!すごーーーい!!!
川 ´・_・`リ oO(え?八坂の塔・・・?)
从 ’w’)=3<そう!ともかく歴史ある塔なんだから!!!
从 ’w’)つ<時は飛鳥時代。
从 ’w’)∩<この辺一体に勢力を持つ、八坂氏と言う豪族がおりました・・・
ネェネェ
川 ´・_・`リつ从o゚ ‐゚从<?! ∩(’w’*从<ペチャクチャペチャクチャ
从o゚ ‐゚从<なに?どうしたの?佐紀ちゃん
川 ´・_・`リ<ここ、八坂の塔って言うの??
从o゚ー゚从<そうみたいだね。まぁも、今知ったよ
川 ´・_・`リ<ねぇ、もしかしてさ・・・
川l|l´・_・`リつ<みやの言ってた『八坂なんとか』って、八坂神社のことじゃなくて・・・
川;´・_・`リ<ここの事じゃない?もしかして・・・
从o゚ ‐゚从<!?
川;´・_・`リつ<塔に登るって言ってたじゃん。ってことは、もしかして・・・
川 ´・_・`リ<次の目的地は八坂神社じゃなくて、ここの事で・・・。
从;゚ ‐゚从<りーちゃんに教えた場所は・・・真逆ぅ?!!
そんな・・・。
清水と須藤の不安は、まさに的中してしまうのでした。
須藤たちが八坂の塔を見ていると、塔の方からどっかで聞き覚えのある声が聴こえてくるのでした。
ノノ*∂_∂ル<いい眺めだったねぇ〜
从*´∇`)∩<京都の町並みが一望できたね〜!!
2人でくっちゃベリながら塔から出てきた、夏焼と徳永。
2人の傍らには、やはり菅谷の姿はありません。
そんな2人を見て、須藤と清水は心臓の止まる思いでした。
从l|l゚ ‐゚从<みや!!!!
川l|l´・_・`リ<ちーーー!!!!
Σ ノノ ∂_∂ル<・・・・ん?
ノノ ∂_∂ル∩<あ、佐紀ちゃーーん!!
从*´∇`)<あれ?佐紀ちゃん達も、ココに来たんだ?
从;゚ ‐゚从<いや。こ、ココに来たんだも何も・・・。
川;´・_・`リ<み、みや・・・。り、梨沙子は?
ノノ ∂_∂ル<梨沙子?
ノノ ∂_∂ル ?<・・・・あれ?
ノノ ∂_∂ルつ<ねぇ。梨沙子どうしたの?まーさん達と一緒でしょ?トイレでも行ってんの?
Σ 从;゚ ‐゚从 Σ 川;´・_・`リ<!!!!?
ノノ;∂_∂ルつ<・・・な、なに???
2人の尋常ではない反応に、
いかな鈍感の夏焼も嫌な予感を察知し始めます。
清水と須藤の只ならぬ様子。
そして菅谷がいない現状・・・。
ノノ;∂_∂ル<・・・・・・・・・・・。
ノノl|l∂_∂ル<まさか、梨沙子・・・まぁ達と一緒じゃないの?
_, ,_
从o゚ ‐゚从∩<一緒のワケないじゃん!!!
从;゚ ‐゚从つ<大体、梨沙子はみや達のグループでしょ?!なんでこっちにいると思うの?!!!
ノノ;∂_∂ル<いや・・・でも・・・・
ノノ;∂_∂ル<梨沙子。まぁと一緒で、楽しそうだったから・・・。
_, ,_
从;゚ ‐゚从∩<バカ!!!
从o゚ ‐゚从つ<梨沙子がみやの側を離れたがるワケないじゃん!!!
川;´・_・`リ<りーちゃん、置いてかれたあと、すぐにみやの後を追っていったんだよ・・・。
ノノl|l∂_∂ル<うそ・・・。
ノノ;∂_∂ル<そ、そうだったんだ・・・。
从;´∇`)つ<で、でも。りーちゃん、追って来なかったよ?
川;´・_・`リ<そ、それは・・・。
川;^∇^)つ<ゴメン。あたし達が勘違いして、間違った方角、りーちゃんに教えちゃったの・・・。
川;´・_・`リ<てっきり次のルートは、八坂神社だと思って。。
ノノ ∂_∂ル<!!?
ノノl|l∂_∂ルつ<じゃ、じゃぁ・・・梨沙子は?
不安を隠せぬ様子の夏焼。
しかし、徳永は「大丈夫だよ」と夏焼を慰めつつ、冷静に答えます。
从;´∇`)つ<平気だよ、みや。
从*´∇`)<だってりーちゃん、ケータイ持ってるじゃん。
从*´∇`)つi<ケータイで呼び出せば大丈夫だよ・・・。
そう言って菅谷へとケータイをかける徳永。
しかし。
そんな菅谷のケータイに出た、相手とは・・・。
从;´∇`)∩ RRRRRRRR
Σ 从*´∇`)∩ カチャッ・・・
从*´∇`)∩<あ、もしもし、りーちゃ・・・・
从l|l´∇`)∩ はーーい!こちら京都の小町エンジェル、嗣永でーーーーーす!!>
ノノ;∂_∂ル 从;´∇`)∩<・・・・・・・・・・・・・。
ノノ;∂_∂ル<こ、小町エンジェル?
从;´∇`)<つ、つぐなが??
从;´∇`)∩ アハハ!嗣永ちゃん!!小町エンジェル古いから!!!>
从l|l´∇`)∩ そんな嗣永ちゃんには、ぎりぎりチョーップ!!!>
从l|l´∇`)∩ やぁだぁ〜!!里田のオッサンったら、超ウルトラソウルなんだからぁ!!>
ノノl|l∂_∂ル从l|l´∇`)∩ アハハハハハハハハ!!!!!!>>
ノノl|l∂_∂ル<・・・・・・・・・な、なに?この熱海の温泉街の宴会場のような空気は?
从l|l´∇`)∩<ど、どう聞いても・・・・りーちゃんじゃなさそうだよね?コレ・・・。
ノノ;∂_∂ル<つーか。嗣永って言ってたよね??
ノノ;∂_∂ル 从l|l´∇`)∩<・・・・・・・・・・・・。
ちー。ゴメン。代わって>ノノ;∂_∂ルつ@∩(´∇`;从<う、うん。。。
ノノ;∂_∂ル∩<もしもし?もも??
ノノ;∂_∂ル∩ あ、もしもしぃ?みーやん!!アハハ、おつかレーーターー!!!>
ノノ;∂_∂ル∩ 違うよ嗣永ちゃん!もっとセクシーに!!おつかレーターァハーン!!>
イライラ…
ノノ#∂_∂ル∩ アハハハハハハハハハハハハハ!!!>>
プチン!
ノノ#∂_∂ル∩
ノノ#∂_∂ルつ<ダァーー!!!うるさい、この酔っ払い、2人ぃ!!!! うわぉ!!!!>
ノノ#∂_∂ル∩<酔っ払いの相手してる暇はないんだ、このバカ!!! オ、オッサン!みやがキレたよ!>
ノノ#∂_∂ル∩<こっちは急いでんだから、早く梨沙子に代われ!!バカ!!! え?り、梨沙子?>
ノノ;∂_∂ル∩<梨沙子、いるんでしょ?早く梨沙子に代わってよ!! ちょ、ちょっと待って、みや!!>
ノノ ∂_∂ル∩ り、りーちゃん、いないよ!ココには!>
ノノ ∂_∂ル∩<え?
ノノ ∂_∂ル∩<だって。このケータイ・・・ 梨沙子に借りたの。りーちゃんのケータイ!!>
ノノ ∂_∂ル∩<へ?借り・・・? うん。あたしのケータイ、今、使えないから。後で合流しやすいようにって・・・>
ノノ ∂_∂ル∩ りーちゃんはみやと一緒にいるから、ケータイなくても平気って言ってたし>
ノノ ∂_∂ル∩<うそ・・・・。 ってか。梨沙子、みやと一緒にいるんじゃないの?ねぇ??!>
ノノ ∂_∂ル<じゃぁ。梨沙子は・・・。 もしもし?!みや?!!!>
ノノ ∂_∂ル<梨沙子はどこに・・・・。 もしもし!?もしもし!!?>
み、みや?>从;´∇`)つノノ ∂_∂ル
从;´∇`)ノノl|l∂_∂ル<り、梨沙子!!!!
川;´・_・`リ从;´∇`)つ<みや!!!? 三三ノノ;∂_∂ルつ<梨沙子!!!
ケータイを切り、
一目散に法観寺を駆け出していく夏焼。
あとに残された清水たちは、呆然と立ち尽くすのでありました。
川;´・_・`リ<みや・・・
从;´∇`)∩<ど、どうしよう・・・!!!
从l|l´∇`)つ<みやが1人で行っちゃったよ!!!
从;´∇`)<今度はみやが迷子になっちゃったら・・・
从;゚ ‐゚从<大丈夫!みやはちゃんとケータイ持ってるし、いざとなったらいくらでも連絡は取れるよ!!!
川l|l´・_・`リ<それより、りーちゃんだよ!!
川;´・_・`リ∩<ケータイも持ってない状態で知らない土地で迷子なんて、シャレにならないよ!!
从o゚ ‐゚从<とりあえず、みんなで手分けしてりーちゃんを探そう!!!
从;゚ ‐゚从∩<それから、誰かもう一度梨沙子のケータイにTELして、ももにも応援を要請しよう!!!
川;´・_・`リ<事態は一刻を争う!!急ごう、みんな!!!
川;^∇^)从;´∇`)从;゚ ‐゚从<うん!!!!
こうして。
一同は行方不明になった菅谷を探すべく、
京都の町へとすべからく出動するのでした。
しかし。
みんながみんな法観寺を後にした頃――。
从*’w’)∩<えーー。八坂氏は渡来系の民族であり・・・
从*’w’)つ<元来、高句麗の調使であった伊利之の末裔といわれ・・・
( 猫)<ふにゃぁああああああ〜。
みんなが居なくなった現状に何も気づかず、
猫相手に1人、八坂氏を語り続ける石村がいた。
そして、
みんなに一斉に置いてかれた石村も、なるべくして京の町で迷子状態になってしまうのだが。
石村の方は、誰1人と気づかぬまま・・・極めてどうでもいいのでありましたとさ。
川;´・_・`リつ<大変だけど、つづけ!!!