AM
11:00 奈良公園
バスに揺られて一時間。
一同はようやく最初の目的地、奈良公園へと到着します。
ついさっきまでのバス酔いも、現地に到着してしまえばなんのその!!
2年B組の生徒たちは、大喜びで奈良公園の真ん中らへんに向かいます。
すると、奈良公園の中心部にはびっくりする位の、沢山の鹿がいたのでした。
ノノ*∂_∂ル∩<し、鹿だー!!!!鹿だよ!!ちーちゃん!!
从*´∇`)<ホントだ、鹿だね!!
ノノ*∂_∂ルつ<鹿!!鹿!!鹿乗ろうよ!!鹿!!!
从;´∇`)<いや。乗れないから、鹿。
ノノ*∂_∂ル∩<うわー!鹿だよ。すごいねー!!!鹿だって!!
川;´・_・`リ<いや。鹿なのは解ったから・・・。
川;´・_・`リつ<・・・・って言うか。何でこんなに鹿に興奮してるの?この人??
从;´∇`)<さぁ。ちぃに聞かれても・・・
すると、向こうの方から、
万札で露天売りから大量の『鹿せんべい』を買い占めた菅谷が、
夏焼の元へと戻ってきたのでした。
州*‘
o‘リ∩<みやー!!鹿せんべい買って来たよ!!
ノノ*∂_∂ルつ<ナイス、梨沙子!!!超、愛してる!!
州*‘
‐‘リ<えへへ。
川*^∇^)∩<わー!あたしたちにも鹿せんべいちょーだい!!!
州*‘
o‘リつ□<いいよー。いっぱいあるから、もってって
从*´∇`)つ<ありがとー、りーちゃん!!
ノノ*∂_∂ル∩<よーし!鹿せんべいあげるゾー!!!!
そう言って誰よりも(無駄に)張り切って鹿せんべいをあげまくる夏焼。
それはさながら、ホストクラブで札束ばら撒く女社長が如く。
一体、何が夏焼をここまで鹿に夢中にさせるのかは解らないが・・・
鹿も当然、大盤振る舞いの夏焼の元へと、ワラワラ群がってきます。
((( 鹿)( 鹿)( 鹿) □⊂ノノ∂_∂*ル<キャー!いっぱい寄ってきたー!
))ル*’ー’リ( 鹿)( 鹿) □⊂ノノ∂_∂*ル<超カワイイ、超カワイイ!!!!!
ル*’ー’リ( 鹿) □⊂ノノ∂_∂*ル<アハハ!食べてる、食べてる!
ル*^ー^リ □⊂ノノ∂_∂*ル<もー!!いっぱい食べてね!
ル*’ー’リつ□⊂ノノ∂_∂*ル<・・・・・・・・・・・・。
ノノ#∂_∂ル∩彡=======ル;’ー’リつ<あぁっ!===========□
ル;’ー’リ∩<な、なんで鹿せんべい、投げ捨てるのぉ!!!
ノノ#∂_∂ルつ<つーか、フツーに鹿の列に並ぶなー!!!!
ル;’ー’リ<いいじゃん!どーせだたで食わせるモノなんでしょ!!!
ル;’‐’リ∩<だったら、あたしが貰っても同じじゃん!!
ノノ#∂_∂ルつ<黙れ!!お前に食わせる鹿・せ・ん・べ・い・は、ねぇ!!!
ノノ#∂_∂ル∩<あたしは鹿さんにあげたいの!鹿さんに!!
ル;’‐’リ<・・・・・・・・・・。
ル
’‐’リ<ケッ!!
ル;’ー’リつ<鹿に貢ぐなんて、バカな女だね!!!
ル
’ー’リつ<どんなに貢いだって、鹿はあんたのことを、『鹿せんべい製造機』ぐらいにしか思ってないよ!!
ル
’‐’リつ<鹿せんべいがなくなったとたん、あんたなんて鹿から見捨てられるのさ!!
ル
’ー’リ=3<フン!哀れな女だね!!!
ノノ#∂_∂ル<な、なんだとーーーー!!!!
ノノ;∂_∂ル∩<鹿せんべい欲しさに、鹿と一緒に並ぶような女に『哀れな女』とか言われたくない!!!
ル;’ー’リ<言ったなぁ!やるかこの、売女(バイタ)め!!!
鹿はあたしを裏切らない!謝れバカ!!>
ケッ!鹿如きに媚びるなんて、とんだバカ女だね!>
州;‘
‐‘リ从;´∇`)川;^∇^)从;゚
‐゚从川;´・_・`リ<・・・・・・・・・・・・・・。
この、貢ぎ症!!中村うさぎ!!>
なにさ、借金苦!!岸部シロー!!>
从;´∇`)つ<な、なんで鹿せんべいなんかでモメてるの?あの2人?
川l|l´・_・`リ<つーか、みやはどうして鹿が絡むと、人格が変わるんだろう?
州;‘
o‘リつ□<ケンカしなくても・・・鹿せんべいぐらい、いくらでもあげるのに。
こうして。
嗣永と夏焼が、奈良公園の鹿のフンだらけの真ん中らへんで、実に残念な揉め事を起こしてる頃。
奈良公園の端っこの方では――。
.
ホレ!>从
’w’)つ彡.・.. Σ(鹿 )
さぁ、這いつくばって食らうがいい!>从
’w’)つ (鹿 )(鹿 )(鹿 )))
从;’w’)∩<ククク、鹿め!鹿の分際でスター気取りやがって!!
从
’w’)つ<ちょっとみんなにチヤホヤされてるからって、調子乗るんじゃない!!
从;’w’)つ<お前らは人間の下僕だ!!
从l|l’w’)<人間様から鹿せんべいを頂戴して生活してる恩を忘れるんじゃねぇ!!
从l|l’w’)つ<さぁ、這いつくばれ!這いつくばってありがたく鹿せんべいを頂くのだ!!
从*’w’)<フフフ、そうだ!お前らはこうして、地面にばら撒かれた鹿せんべいを惨めに這いつくばって食らうのだ!
从*’w’)∩<この下等生物どもめ!
从*’w’)<ハハハ、気分が良い!余は実に気分が良いゾー!!
観光客用に飼いならされた、物言わぬ鹿を相手に独裁者と化した、
スッペシャル哀れな女の石村舞波がいたのでありました・・・。