−修学旅行1日目−



AM 7:30 東京駅



発車時刻30分前。
東京駅に縁夷逗学園、2年B組の生徒たちが集まっている。
中澤先生が点呼を取っているところ。


从#~∀~)<熊井!!!

川*^∇^)<はい!

从#~∀~)<小林!!


元気に返事を返す生徒たち。
みんな修学旅行を前に、ウキウキな様子。


从#~∀~)<清水!!!

川 ´・_・`リ∩<ハイ!!!


しかし・・・。


从#~∀~)<菅谷!!!

从#~∀~)
<・・・・・・・・・・。

从;~∀~)<あれ?菅谷??


呼んでも全く返事のない菅谷に、中澤先生も焦りを隠せない。
まさか遅刻してるのではないか?電車に間に合うのか?
中澤先生がオロオロしていると、学年主任の前田先生が・・・


(丼`ー´)∩<中澤先生!!!

(丼`ー´) <菅谷が寝坊して遅刻したらしいので、出発までに間に合わないそうです。連絡がありました!!

从;~∀~从<な、なんやって?!!そりゃ大変や!!!

(;丼`ー´)<なので、菅谷家の自家用ジェットで名古屋に先回りして、名古屋から乗ってくるそうです

从;~∀~从<・・・・へ?

从;~∀~从<だ、だったら、京都まで自家用ジェットで先回りしてえぇんやけど・・・

(;丼`ー´)<あの・・・新幹線には乗りたいそうです。

从;~∀~从<あっそ。ま、まぁええわ。解った・・・。

(;`w´)<えぇのか・・・。


とりあえず納得する中澤先生。
思わずツッコむ稲葉先生。
中澤先生は気を取り直して点呼を先に進める。


从#~∀~)<須藤!!

从o゚ー゚从∩<はい!!!

从#~∀~)<嗣永!!!!


そして嗣永まで到着した瞬間。
嗣永が誰よりも元気に手を上げる。
そんな嗣永に感心する、副担任の稲葉先生。


ル*’ー’リ∩<はーいはーいはーーい!!

( `w´)<おっ。なんや、元気やなぁ。嗣永!!

ル ’ー’リ<はい!もう、すっごい楽しみだったんですよぉ!!

( `w´)<おっ、そうかい。そりゃ良かったなぁ〜!

ル*’ー’リ=3<えぇ!もう、楽しみで楽しみで!!絶対遅刻しちゃイケないと思って!!!

ル ’ー’リ∩<昨日の夜から、日比谷公園で寝泊りしてたんです!!

(  `w´)<ホホ〜。それは、それは・・・

(  `w´)<
・・・・・・・・・・・・・・・・。

( ;`w´)<へ?日比谷公園で寝泊り??


ヲタの物販の徹夜並びじゃあるまいし・・・。
そんな前日からゴザ引いて泊り込む必要がどこにあるのやら。
しかし、嗣永はそんな常識的なツッコミでは計り知れない自由(人)な子供だったのです。


ノノ ∂_∂ルつ<あー!駄目だよ、もも!!!

ノノ;∂_∂ル∩<駅のゴミ箱の雑誌、勝手に拾っちゃ!!!怒られるよ!!

ル ’ー’リつ<ねぇねぇ、舞波っち!!

ル ’ー’リつ□<今週発売の『週刊・伊達政宗紀行』買わない?200円でいいよー。

从*’w’)<ホントに!!?たった200円でいいの?!

从*’w’)つ=3<買う買う!絶対、買う!!

ノノ;∂_∂ル∩<だ・か・ら!拾った本を、すぐに舞波に売りつけちゃダメだってばー!!!もも!!!


副担任とは言え、普段は殆どクラスメイトとかかわる事のない稲葉先生。
限りなく初めての生徒たちとの触れ合いに、すっかりドン引きしてしまいます。


( l|l`w´)<・・・・・・・・・。

从l|l~∀~从<・・・・・・・・・。

( ;`w´)つ<あ、あのさぁ、裕ちゃん・・・

( l|l`w´)<あたしら、あんな子達を引率しなきゃアカンの?

从;~∀~从<ま、まぁ。あぁ〜見えて・・・・結構、ええ子達やで・・・あっちゃん



こうして。
稲葉先生の限りない不安の中、
縁夷逗学園2年生の修学旅行はスタートするのです。



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