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真夜中の子犬ダン・リターンズ ―前編―


〜あらすじ〜

森下真生(桃子)ちゃんは両親が離婚騒動で揉めていました。
パパとママどっちにつくか2択で問われ、「群馬のおじいちゃんちに行く!」と、2択を無視して3択目を選んだ真生ちゃん。
こーして、真生ちゃんは東京から群馬に引っ越すことになります。
ですが、シティガールの真生ちゃんはなかなか田舎の子供たちに心を開こうとしませんでした。
そのせいで、群馬の大地主の娘っ子・舞美お嬢様(矢島)に目を付けられてしまいますが、大抵殺り返せるので平気です。
そんな最中、真生ちゃんはコンビニで牛乳を万引きしている千佳ちゃん(しみハム)に出会います。
自分は平気で舞美お嬢様の牛乳を万引きするくせに、コンビニで牛乳を万引きしようとする千佳ちゃんの事は見逃しません。
「ちょっと、牛乳盗ったでしょ?!」
まるで万引きGメンのような手際の良さで、千佳ちゃんを連行する真生ちゃん。
そしてレジ係の弥生さん(なっちさん)の前に千佳ちゃんは突き出されます。
「なんで万引きなんてしたの?」
自分は盗作したくせに、やはり万引きをする千佳ちゃんは許しません。弥生さんは千佳ちゃんを問いただします。
「牛乳のみたいなら、ママに買ってもらいな」
しかし、千佳ちゃんは意外な返答をします。「私じゃないの、犬なの・・・」
こーして、真生ちゃんと千佳ちゃんと子犬ダンの物語は始まるのです。




真夜中の子犬ダン・リターンズ ―前編―


―真生ちゃんの家(夕方)―

森下真生ちゃんの家は夕飯の時間でした。
有名なお花のプランナーで忙しいママは、まだ帰ってきてません。失業中でヒマなパパと、お兄ちゃんと、真生ちゃんの3人だけで夕飯を食べています。
すると、パパがポツリと言います。「富山の建設会社に就職が決まったんだ」
なので2人は、元々夫婦仲が冷め切っていた関係もあり、離婚するとの事です。
そこにちょうど、ママが帰ってきます。「どっちにつくか、あなたたちに決めて欲しいの」
すると真生ちゃんはキレ気味でいいました。「どっちかなんて、わたし、選ばないから!!」「でも、社宅は追い出されるんだぞ?」お兄ちゃんの言葉に、真生ちゃんは返す刃で答えるのです。「じゃあ、わたし。群馬のおじいちゃんちに行く!!」
こうして、口は災いの元と言うかなんと言うか・・・。
真生ちゃんは群馬に引っ越す旨となり、あちらで真生ちゃんは、千佳ちゃんとどーしょーもない出会いを果たすこととなるのです。

(見所)

・桃子の演技が、まだ下手です。
・これから段々うまくなっていくので、生暖かく見守っててくださいね(ハート





―群馬の学校(朝)―

そして群馬に転向してきた真生ちゃん。
真生ちゃんは転向初日から、クラスのバカ男子やウザイ女子にすでに辟易していました。
「ねぇ、東京から来たの?」「お父さんの転勤?」「会社はどこ?」
女の子たちの質問攻め。転勤ではなく、離婚の関係で引っ越してきた真生ちゃんは、この質問にいい加減キレてしまいます。
「あんた達、そんなに東京の子が珍しいの?!」女の子たちを一瞥し、真生ちゃんは颯爽とその場を去ります。
そして、そんな真生ちゃんを遠くから見ていた、4人の影・・・。「ねぇ、見た?今の・・・」
そうです。彼女こそ地元で、『群馬のデヴィ・スカルノ』と謳われている、幼き貴婦人・舞美お嬢様(矢島)と、その不快な下僕ども(雅・梅さん・ちなこ)なのです。
この4人に転向初日から目を付けられてしまった真生ちゃん。
さっそく、舞美お嬢様は攻撃を仕掛けます。真生ちゃんの下駄箱から靴を盗み、ゴミ箱に捨てると言う、古典手段を実施します。
しかし、金持ちには必ず対抗勢力というものが存在しているのは、世の常です。
真生ちゃんはめーぐるの案内で、無事、靴を見つけ出すことが出来ました。言わばめーぐるは恩人です。にも拘らず、真生ちゃんは何故かめーぐるにキレます!「誰よ?!こんなことしたの!!!」
真生ちゃんは、恩があるからと言ってめーぐるともつるむ気は毛頭ありません。もちろん、舞美お嬢様も、このまま許しちゃおけません。
この時から、落ち武者ロンリーウルフ・真生と、群馬のデヴィ=スカルノ・舞美のくだらなくも熱い抗争が始まるのです。

(見所)
   _, ,_  
・ル ’‐’リ<あんたたち、転校生がそんなに珍しいの?
・田舎っ子にキレまくり、すでに桃子スタイル(裏)全開。
・そして、さっそく舞美お嬢様の逆鱗に触れる桃子。
・雅、ケバいよ、雅。
・お嬢様のわりに、桃子の靴を隠すという庶民的な嫌がらせをする舞美お嬢様。





―公園(昼)―

真生ちゃんは鬼のような形相で、舞美お嬢様達を追います。「待て待てぇ!!!!!」
そしてようやっと、公園で舞美お嬢様に追いつくのでした。「あんたたちでしょ?」「なんの事?」
そう言ってとぼけますが、こちらには密告者の情報があるのです。真生ちゃんは更に食ってかかります。
「靴隠すなんて、やり方古いよ!!!」
舞美お嬢様はつねに『最先端』の流行を取り入れ、また、一度着た服は二度と着ないと言う貴婦人な方です。なのに、こんな安い洗剤で繰り返し洗い過ぎてゲバゲバになってるような服を着ている貧乏人に、「古い」扱いされたのです。
舞美お嬢様は怒ります。「じゃぁ、森下さん。東京のやり方、教えてよ!!!!」
真生ちゃんの口車に乗り、自分がやった事をゲロしたようなモノですが、もはやそんな小さなことはどーでもいいのです。この薄汚い、都の落人に『古い』扱いされたことだけが問題です。
ですが、真生ちゃんは歴戦の猛者。金持ちの口車には決して乗りません。
これ以上の抗争は自分に有利でないことを即座に判断し、「いっとくけど、あたしあんたの子分になんか、絶対ならないからね!!!」それだけを言い残し、真生ちゃんは舞美お嬢様たちの元を去るのでした。
そして「古い」扱いされたまま、真生ちゃんに勝ち逃げされた舞美お嬢様。あとで取り巻きの梅さんが、舞美お嬢様から八つ当たりで、「炭酸の抜けたコーラを一気飲みする」の刑に処されます(嘘

(見所)
   _, ,_  
・ル ’‐’リノ<待てぇ!待ちなさいよ、ゴルァ!
・舞美お嬢様に報復に行く桃子。
・ル ’‐’リ<靴隠すなんて・・・やりかた古いよ!!!
・ここのシーンの雅が、すっげぇ顔怖いの。キツイ顔してるからなぁ、雅。
・逆に梅さんが節目がちでオドオドしてて笑える。
   _, ,_  
・ル ’‐’リ<悪いけど、あんたの子分になんて、ぜったいならないからね!!!
・桃子、子分って表現もじゅうぶん古いよ、桃子。





―公園の川原(昼)―

真生ちゃんと舞美お嬢様が抗争をしている頃、千佳ちゃん(しみハム)は妹(おかーる)と弟を連れ、川原を散歩していました。
すると、千佳ちゃんの弟が、川原でダンボールに入って捨てられた子犬を発見します。
「おねーちゃん、飼おうよ」妹は千佳ちゃんに問いますが、千佳ちゃんはダメといいます。「団地じゃ犬は飼えないし、お母さんに叱られる」なので、結局、子犬を置いて帰ろうとする千佳ちゃん。
すると、真生ちゃんに勝ち逃げされご立腹の舞美お嬢様と不快な下僕どもが通りかかります。
「どーしたの?」「犬が捨てられてるの・・・」
炭酸の抜けたコーラの一気飲みをさせられて内心穏やかではない梅さんは、舞美お嬢様に「犬好きでしょ?拾ったら?」と、復讐がてら捨て犬を押し付けます。しかし、舞美お嬢様はその提案をあっさり拒絶します。
「血統書のない犬なんて・・・」そんなモノ、犬ではなく、ただの毛の塊よ!!
こーして、子犬は誰にも拾われることなく、川に捨てられたままなのでした。

(見所)
・しみハムキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
・やばいです。ブスいよ、しみハム。
・初めて見たとき、しばらく佐紀ちゃんだと気づかず、ブスい素人が一人混じってるんだと思ってたの。
・可愛くなったんだねぇ、佐紀ちゃん。
・この映画ね。何が面白いって、しみハムの顔が面白いから。
・雅たん、単独のセリフなしの記録更新中。





―おじいちゃん家(夜)―

真生ちゃんはおじいちゃんの家に無理矢理居候した為、なんとなく気を使う時間を過ごしていました。
従姉妹の梨華お姉ちゃんが、「学校の友達どうだった?みんな親切だった?」と聞かれたときも、ホントの事はいいません。「クラスの子、みんないい子だった・・・」本音は胸の内に秘めるのが、真生ちゃんのプライドと気配りなのです。
また、いくらおじいちゃん家とは言え、人様の家で、ただ飯を食らうわけには行きません。真生ちゃんは家主のおじいちゃんの布団を引き、取りあえずおじいちゃんにだけは媚びておこうと思いました。おじいちゃんは、かわいい孫娘にご満悦の様子です。
・・・・・ですが。やはり真生ちゃんはこの家にとって招かれざる客なのです。
偶然廊下を通りかかったとき、おじさんとおばさんが自分の突然の来訪に関し、愚痴を零してるのを耳にします。
予想はしてましたが、やはり複雑な心境の真生ちゃん。
すると、そんな真生ちゃんを見ていた、梨華お姉ちゃんが廊下の角から手招きをします。気落ちしてた所を見られるとは、森下真生、一生の不覚です。しかも、「ウチのお母さんの言うことなんて、気にしなくていいんだよ?」よりにもよって、こんなオンナに慰められるとは・・・。真生ちゃんは思わず、顔が引きつってしまうのでした。

(見所)
・従姉妹の石川さんキタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
・桃子よりオーラねぇよ、梨華ちゃん!!
・桃子の味噌汁の持ち方が、ヘンな持ち方で萌えるの。
・おじいちゃんの布団を引いてあげる桃子。
・この時に、桃子は権力者に媚びる術を覚えました。
・桃子の来訪を陰で迷惑がってる、おじさんとおばさん。
・それを聞いてる桃子の表情が、いい表情してるのよ。
・そして桃子を、棒読みで慰めてくれる石川さん。
・うわべだけで慰めてるから棒読みなのか、単に石川さんが棒読みなのか・・・。
・後者に7000ももち。
・ハロー1、お姉さんヅラが似合う女、石川梨華。
・梨華ちゃんと会話してる間、桃子の顔がスッゴイ引きつってるの。
・大好きな石川さんに緊張して引きつってるのか、梨華ちゃんの演技におもわずピクピクきてるのか・・・。
・前者であると、信じておこう。





―公園の川辺(夜)―

千佳ちゃんは、夜中団地を抜け出して川原に行きます。昼間置き去りにしていった、子犬が気になったからです。
「子犬ちゃんいるの〜?」すると・・・クゥーン。小さな泣き声が聞こえました。
千佳ちゃんは子犬を抱きあげます。「いたんだね、ひとりぼっちでいたんだね」
こうして、千佳ちゃんは子犬をこっそり飼う、決心をするのでした。

(見所)
・子犬をやっぱり引き取りに来たしみハム             
・いたんだね。ひとりぼっちでいたんだね>川 ´・_・`リつ(;’w’; 从クゥーン
・…ってシーンが浮かんだ。ダンが舞波に見える。





―コンビニ(昼)―

真生ちゃんはコンビニでお買い物をしていました。
すると飲み物売り場の前で、見るからに不審な、困り顔の小学生女子(千佳ちゃん)を見かけます。
思わず陰からその少女を観察する真生ちゃん。なんと、その困り顔の少女は、大胆にも牛乳をバックに入れて万引きするではないですか!!!!
バックに牛乳をいれ、スタスタと店を出て行く千佳ちゃんに、レジの弥生(なっち)さんも、なんだか不審そうです。
真生ちゃんは、自分の買い物カゴをレジの前に置き、その少女を追います。「ちょっと、待ちなさいよ!!!」オレ様の目の前で万引きたぁふてぇ野郎だ!!!真生ちゃんは千佳ちゃんの腕をつかみます。「牛乳。取ったでしょ?」そう言って千佳ちゃんを睨みつける真生ちゃん。そんな、万引きした少女を捕まえた立派な真生ちゃんですが、傍から見ると、真生ちゃんの方が「気の弱そうな少女から、カツアゲをするチンピラ」に見えるから不思議です。
こうして真生ちゃんに捕まった千佳ちゃんは、今にも死にそうな顔で、レジへと連行されました。そして後ろから真生ちゃんに、「トンッ!」と突き出された千佳ちゃんは、もはや蛇に睨まれたカエル状態。恐怖の余り微動だに出来ません。
「150円になります」弥生さんが冷静に牛乳をレジ打ちするも、千佳ちゃんは全く動くことが出来ません。業を煮やした真生ちゃんが「150円だって。お金!」と、今一度千佳ちゃんに呼びかけると、「お金・・・ないの」死にそうな声でつぶやきます。
「お金ないから万引きしたの?」弥生さんが問いかけると、真生ちゃんは2人の間に割って入ります。「万引きじゃありません!払うの忘れただけです。・・・・・・これと一緒に払います」そう言って、真生ちゃんは自分の買い物と一緒に、千佳ちゃんの牛乳の代金を払ってあげました。
それは優しさではなく、牛乳一本で千佳ちゃんを一生、自分の下僕にできると言う打算の下でした。
しかし、そんな真生ちゃんの思惑は上手くはいきませんでした。なぜなら千佳ちゃんは、眉毛も太いが、予想以上に神経もず太い少女だったのです。払ってもらったのにお礼ひとつ言わない千佳ちゃんは、真生ちゃんに恩を感じるどころか、平然と犬について語りだします。
「牛乳。私じゃなくて犬なの・・・」「犬?」弥生さんが問うと、千佳ちゃんは盗人猛々しくも、笑顔でレジの弥生さんに自慢をするのです。「子犬拾ったの。すっごいカワイイんだよ」
そんなふてぶてしい千佳ちゃんに、さすがの真生ちゃんも目を丸くするより他にありませんでした・・・。

(見所)
・一番の見せ場シーンキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
・しみハム、牛乳パクったぁあぁああ!!
・よりによって、桃子に見つかる憐れなしみハム。
・ちょっと!待ちなさいよ!!!!>ル ’‐’リ∩     川;´・_・`リビクッ!
・しみハムタイーホキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
・レジにしみハムを突き出す桃子が死ぬほどおもしろいの。
       _, ,_ ドンッ
・オラッ!ル ’‐’リつ〃川; ´・_・`リつ【牛】       (´ー`●;)ナンダベサ…

・憐れなぐらい死にそうな表情のしみハム。ある意味、名演技。
・元々、困り顔なだけだけど・・・。
・なんかもう誰が将来、このしみハムがグループのリーダーになることを予測しただろうか・・・。
・(●´ー`)<万引きなんてしちゃ駄目だよ。 と、説教たれるなっちさん。
・なんかもう誰が将来、このなっちさんがぬっちさんになると(ry
・ル ’‐’リ<万引きじゃありません。払うの、忘れただけです
・万引き慣れしてる桃子は、さすが言い訳がお上手ですね。
・このシーン見てると、お姉さんズが大好きになります。
・ついでに、この時代のしみハムを見てると、今のしみハムがビックリするくらいに可愛く思えます。





―団地の自転車置き場(昼)―

真生ちゃんはなんだか解らないままに、千佳ちゃんに連れられて団地の自転車置き場へと来ました。
そして何故だか解らないけど、赤の他人の千佳ちゃんと2人でダンに牛乳をあげることになりました。
なにがなんだかさっぱりだけど、真生ちゃんは取りあえず千佳ちゃんと会話をすることにしました。
「ひどい飼い主もいたもんだね・・・」すると千佳ちゃんはいいます。「ダンは私を待ってたんだ。私が呼んだら、ダンは『ここだよ』って泣いたもん」
そんな、キモヲタみたいな妄想を言う千佳ちゃんに、真生ちゃんはやや引き気味です。この子から早く犬を引き離さないと、そのうちこの子が、もっとキモイ事を言い出すのは火を見るより明らかでした。
「ここでコソコソ飼うつもり?無理だよ」今のうち、災いの種は刈っとくべきと判断した真生ちゃんは、千佳ちゃんに反対します。
すると、どうしたことか?突然ダンがその場でグルグルグルグルと回りだすじゃありませんか。
「ダン、どうしたの?やめて!!!」その異様な光景に、真生ちゃんは声を荒げ、ダンを抱き上げます。そのとき、都合よく自転車置き場に通行人が現れました。
「ねぇ。その犬、目が見えないんじゃないの?」目が見えない犬はグルグル回ってしまう傾向があるらしいです。
「ダン、見えないの?」千佳ちゃんはダンに問います。そして、そんな千佳ちゃんとダンに囲まれながら、真生ちゃんは今更ながら、自分がとてつもなくクソめんどくさい事に巻き込まれている事を痛感するのでした。

(見所)
・この映画って当たり前だけど、時系列と撮りが同時進行じゃなさそうね。
・このシーンは2人とも台詞回しが上手くなってる。
・ダン、キャワイイ。ダン、萌えるよ、ダン。
・そして通行人1.2がキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
・桃子よりも遥かにオーラの薄い2人。∬;´▽`)(;・e・)





―団地の自転車置き場(夜)―

弥生さんはバイト終了後、自転車に乗り、団地へと戻ってきました。
すると、団地のゴミ捨て場から、見るからに「ホームレスなおじさん」が弥生さんに怒鳴り声を上げます。「おい、弥生!こんな時間まで、どこほっつき歩いてたんだ!」「遊んでたんじゃないわよ。遅番だったんだから」「・・・早いトコ、メシにしてくれ」
そう。このホームレスくさいオジさんは、弥生さんのお父さんなのでした。
弥生さんが自転車を置きに自転車置き場に向かうと、昼間の万引き少女が子犬にエサを挙げてる現場に遭遇します。
「あ。どっかで見たなぁと思ってたんだぁ」2人はなんと、同じ団地の住人だったのです。
「ねぇお姉さん、今日のことお母さんに言うの?」千佳ちゃんは不安がりますが、弥生さんは天使なのでそんなことはしません。「大丈夫、言ったりしないから」
「でも、ウチの親父に見つかると融通きかないしウルサイから、気をつけな?」確かに、あんな原人チックな親父に見つかったら、ダンは犬鍋にされてしまいそうです。
そして弥生さんは「今度、牛乳持って来るね」と、暗に『だからもう、ウチから牛乳盗むんじゃねーぞ』と千佳ちゃんに釘をさし、「健闘を祈る!」そう言って自転車置き場を去るのでありました。

(見所)
・なっちの親父登場!!柄本キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
・なっちの親父はホームレスに見えますが、団地の自治会長です。偉いのです。
・一人で牛乳をあげてるしみハム。あっさりなっちさんに見つかる。
・こんな目立つ場所で飼ってたらすぐに見つかっちゃうよ、しみハム。
・(●´ー`)人<健闘を祈る!
・なっち、いい人だよ、なっち。なっちはやっぱり天使だよ、なっち
・この映画を見てると、ちょっと安倍しゃんが好きになります。





―学校(朝)―

群馬の学校生活にも段々慣れ、真生ちゃんは穏やかな学校生活を送ってました。
ですが、運命とはなんと皮肉でしょう。
あの万引き少女が、友理奈はともかく、舞波ごときに絡まれている場面に遭遇します。
「なんなのよ、それ。見せなさいよ」「あ、また動いた。やっぱり生き物だ!見せなさいよ」
千佳ちゃんは布を掛けた、謎の馬鹿でかい箱を学校に持ち込んでいました。そしてそれに当然のように目を付けた、舞波と友理奈が、佐紀ちゃんに絡んでいるのでした。
真生ちゃんは正直、「関わりたくねー!」と思いましたが、千佳ちゃんはどーでもいいものの、ダンが目が見えない事を思うと、なんとなく放ってはおけませんでした。
「あんた達、ソレ、あたしの荷物。なんか文句ある?」真生ちゃんが舞波にガンくれると、舞波はもはや何も言い返せません。「いいえ・・・」
さらに真生ちゃんは友理奈にもガンくれます。「あんたたち、先生にチクるんじゃぁないわよ!」「はい・・・」
転校して数日で、すでに学校の裏番と化していた真生ちゃんは、一瞬で千佳ちゃんに絡んでいた2人を追い払ってあげます。しかし、眉毛も神経も太い千佳ちゃんは、やっぱりお礼のひとつも言いません。「良かった。同じ学校だったんだね」
この恩知らずの太眉毛に、さすがの真生ちゃんもキレます。「なんで学校なんかに、連れてくるのよ!!!!」しかし、千佳ちゃんは悪びれることもなくサラリと言います。「団地で、見つかりそうになったから」
これ以上ここで言い争っていても仕方ありません。ダンはひとまず、校舎裏において置くことにしました。

(見所)
・授業シーン。妙に姿勢のいい、桃子
・この子って子供の頃から姿勢いいのね。
・そして一番の見せ場、セカンドステージキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

・川*^∇^)||つ 川´・_・`;リ| ⊂(’w’ 从<なんなのよ、ソレ。見せなさいよ!

・ダンを学校に持ち込み、友理奈様と舞波に絡まれるヘタレしみハム。
・ここに味方の援軍現る!!!!

・ル ’‐’リ<あんた達。それ、あたしの荷物。なんか文句ある?   (’w’;从<い、いえ・・・。
   _, ,_
・ル ’‐’リ<先生にチクッたりなんかするんじゃ、ないわよ!  (^∇^;川<ハイ・・・

・しみハムに絡む不良学生を一網打尽!さっすが、桃子!!しみハムも思わず惚れちゃうよね!!
・と、思ったら・・・。
   _, ,_                                
・ル;’‐’リ<なんで学校なんかに連れてくんのよ!  (´・_・`;川<だ、団地で見つかりそうになったから

・桃子、全員にキレまくり(しみハム含む)
・桃子の辞書には、敵も味方もないらしい・・・。
・つーかこの役は、桃子以外には絶対不可能な役だと思います。






―校舎裏(昼)―

教室では相変わらず、舞美お嬢様と不快な下僕どもが好からぬナイショ話をしていました。
そんな舞美お嬢様と不快な下僕どもに不快感を覚えた真生ちゃんは、給食の牛乳を一気飲みします。そして、食器を片付けに行くついでに、まるでスリの様な手際の良さで、舞美お嬢様の飲みかけの牛乳をパクるのでした。
そして校舎裏で、千佳ちゃんと2人でダンに牛乳とパンをあげます。
「それ、真生ちゃんの牛乳?」千佳ちゃんの問いに、真生ちゃんは自信たっぷりに笑います。「まさかぁ!」
すると、そこに舞美お嬢様と不快な下僕どもが徒党を組んで現れます。「森下さん。それ私の牛乳でしょ!見てた人がいるんだから!」
しかし、真生ちゃんは全く怯むことはありませんでした。「ごめん。もう、いらないのかと思って」
これぞ真生を潰すチャンスとばかりに乗り込んできた舞美お嬢様ですが、真生ちゃんに「ゴメン」とあっさり謝られたうえ、「もういらないのかと思って」と絶妙な言い訳をされてしまいます。おかげで舞美お嬢様はこれ以上、何もいえなくなりました。
なぜならブルジョアの舞美お嬢様が、たかが牛乳で、勘違いを素直に謝っている庶民をこれ以上責めるのは、世間の悪評を招きかねないからです。それは舞美お嬢様の、女王学に反します。
「それ。私の牛乳だから、私がやる!」舞美お嬢様に出来るせめてもの反論は、ここまででした。
舞美お嬢様は、絶大なるチャンスを真生ちゃんに余裕でかわされてしまった事に憤りを感じつつ、「あの時、私に拾われてれば良かったのにね」とダンに問いかけることで、精一杯の嫌味とします。
ですが、ダンは千佳ちゃんの犬なので、真生ちゃんは痛くも痒くもありません。
おまけに、ダンはなぜか舞美お嬢様が牛乳を差し出しても飲もうとはしません。シカトの一点張りです。
そんな状況に、舞美お嬢様はついにブチ切れます。「なによ、この捨て犬!!僻んじゃって!!!」
僻んじゃってるのはお前だろ・・・と、その場にいる舞美お嬢様以外の全員が思いましたが、話がこんがらがるだけなので、誰も言いません。舞美お嬢様は真生ちゃんを一瞥すると、「誰かに似てるわ!!」そんな捨て言葉を残し、舞美お嬢様と不快な下僕どもは去るのでした。
そしてその後、取り巻きの徳さんが、舞美お嬢様から八つ当たりで、「髪型もえなりかずきにする」の刑に処される事と、あいなります(嘘

(見所)
・パンと牛乳をダンにあげる、桃子としみハム。
・パンはしみハムの給食の残り、牛乳は舞美お嬢様から強奪してきた牛乳。
・しみハムが牛乳をパクった時は突き出したくせに、自分は舞美お嬢様の牛乳をクールに盗みます。
・それが嗣永さんの生き方です。
・舞美お嬢様に、「見てた人がいるんだから!」と問いただされても・・・・
・ル ’ー’リ<ごめん。もう、いらないのかと思った
・さすが万引き慣れしてる人は、言い訳が上(ry
・雅たん、ついに初ゼリフ。
・ノノ ∂_∂ル<似てるねー(一言)
・雅たん。脇役もいいところだよ、雅たん。





―神社(放課後)―

真生ちゃんと千佳ちゃんは神社へとやってきました。
「お賽銭ないんですけど、どうかダンに飼い主をお授けください」そんな真生ちゃんのお願い事を聞き、「飼い主は私だよ!」と千佳ちゃんは反論します。
しかし、ウチは団地だし、ダンは目が見えないし、第一万引きしなきゃ牛乳ひとつ手に入れられないくせに、飼うなんて到底無理な話です。すると、「真生ちゃんちは、マンション?一軒家?」眉毛も神経も太い千佳ちゃんは、真生ちゃんに依存しようとします。
だが、自分ひとりですら叔父さんの家で招かれざる客なのに、ダンを飼うことなんて真生ちゃんには不可能です。
「ダンは神様に頼もっ」しかし、千佳ちゃんは折れません。「私、ダンと離れたくない・・・」
解らずやの千佳ちゃんに真生ちゃんはいいます。「ダンを死なせるようなことになったら、千佳のせいになるんだよ?」
すると、ヘタレの千佳ちゃんは予想以上にあっさりとダンを諦めます。
ダンボールにいれ神社の社の前にダンを置く千佳ちゃん。真生ちゃんは、「どうか、くれぐれもダンをお願いします」そう、神様に託けると、千佳ちゃんの手を引いて神社の境内を離れてゆくのでした。

(見所)
・ル ’ー’リ人<お賽銭ないんですけど、どうかダンに飼い主をお授け下さい。
・ただの1円もお賽銭をあげないで、願い事だけはちゃっかりする貧しい桃子。
・この映画は、桃子のネタスレですか?
・桃子は声の抑揚を付けて台詞を言うので、ちゃんと演技になってます。
・川 ´・_・`リ<飼い主は私だよ!
・ヘタレのくせにワガママだな、しみハム。
・ル ’‐’リ<死んじゃったら、千佳のせいになるんだよ?
・あっさりダンを飼うのをあきらめるしみハム。
・桃子としみハムの傀儡の関係は、この時から成立しましたとさ。
・行こっ!>ル ’ー’リつ (´・_・`川  と、しみハムの手をとり連れて行く桃子。
・知らない人が見て、誰がこの2人を同い年だと思うであろうか・・・。




ル ’ー’リ<中編へ続く!