入学して1週間が経つ。

とりあえず、帰宅部のままなオレ。
少女漫画部に入るか悩んでるけど・・・今んトコ帰宅部なんだ。
だから放課後はヒマなので、寮に戻ろうとすると、やっぱり帰宅部のアイツと遭遇した。

彼は茶色いボブの髪の毛をした、ハーフみたいにキレイな少年。
オレと同じクラスで、当然オレと同じ新入生だけど、
すでにその美少年ぶりとオシャレさで、学校のアイドルになってる。
中々面白くていいヤツで、オレもコイツは嫌いじゃない。
どちらかと言うと・・・好きかな。

「なぁ、今日。ヒマか?」

アイツはオレを見るなり、そう言って声を掛けて来た。
ヒマだけど・・・と答えると、
アイツはオレを上から下まで見下ろしてから、こう言った。

「じゃぁさ。一緒に買い物に行かね?オマエの服、イマサンだから、オレ、見立ててやるよ」

イ、イマサン?!
確かに、オレは洋服には無頓着だけど――。



A ・・・そうだな。オレもちょっとオシャレになりたいし。見立ててもらおうかな。

B バッキャロ!男にオシャレは不要じゃ!この軟派野郎!!喝ーー!!!