PM 18:30 食堂


そして自分のお部屋でちょっとだけくつろいだ後は、
みんなで待ちに待った夕食の時間です。
大会場に入るとそこにはズラーっと、夕食が並んでいるのでした。


ル*’ー’リ∩<キタコレ!夕食!!!

ル*’ー’リ<美味しそうだね!ちーちゃん!!

从*´∇`)<うん、おいしそうだねぇ〜

ル*’ー’リ<ねぇねぇ、おかわりしていいのかな?!おかわりしていいのかなぁ?!

川σ_σ||<あ、ご飯はお代わりいっぱいあるから、好きなだけ食べていいよ。

ル*’ー’リ∩<ホントですかぁ?!!

川σ_σ||つ<でも、その固形燃料のお鍋とかは、残念ながら1人1個だけどね

ル ’ー’リつ<あ、解ってます解ってます!コレはお代わりないですよね〜。解りますよぉ〜

ル ^ー^リ<コレのお代わりは舞波っちの分を貰うから大丈夫です!

Σ 从l|l’w’)<へ?!!

ル ’ー’リ<舞波っち、しいたけ苦手だもんね〜。

ル ^ー’リつ<でも大丈夫!ももがお鍋貰ってあげるから、安心して・・・

从;’w’)<い、いや・・・あ、あの・・・

从;’w’) oO(し、しいたいけ以外は別に・・・・)

从;’w’) oO(あ、あたし・・・・)

从l|l’w’)<う、うん・・・。あ、ありがとう・・・もも

ル*’ー’リつ<ヤダなー。お礼なんていいってばぁ、舞波っちぃ〜!!

川;´・_・`リ oO(うわっ〜。お鍋一方的に盗られるのに「ありがとう」って言わされてるよ・・・)

ノノ;∂_∂ルoO(不憫すぎる、舞波・・・)

州;‘ ‐‘リ<うーーん。やっぱり、好き嫌いはしちゃイケナイんだね・・・

川;^∇^)<そうだね。ももに全部食べられちゃうから・・・ね

川*^∇^)つ<嫌いなモノもちゃんと食べようねぇ、りーちゃん


そう・・・。
2年B組では、好き嫌いが1つでもあると「ツグナガに食い物を全て持っていかれる」と言う一方的な風習があり、
ゆえに2年B組では『みんなで好き嫌いをなくそう!ツグナガが来るぞ!!』と言う標語まで、教室の掲示板に貼り出されているほどなのです。
そんな、ナマハゲともはや扱いの変わらない嗣永ですが、
結果としてホントに、2年B組の生徒の好き嫌いが急激に解消されていった為、学校からは嗣永の行動は、一切、黙認されているのでした。


从#~∀~)<それじゃぁ、みんなで食事するよ〜!!

从#~∀~)∩<手ぇあわせて〜!!!

川 ´・_・`リ<はーーーい!!

从#~∀~)<いただきます!!

川 ´・_・`リ ル ’ー’リ ノノ ∂_∂ル 从o゚ー゚从<いただきまーーす!!

川*^∇^) 州*‘ o‘リ 从*´∇`) 从 ’w’)<いただきまーーす!!!


そして、みんなで手を合わせてお食事をいただきます。
疲れてお腹が空いてるカンケーもあって、お食事はどれも、とっても美味しく感じるのでした。
その中でも特に美味しいのが、やっぱりお鍋なのでした。
美味しいお鍋を食べながら、いつも以上に生徒達の会話も弾みます。


ノノ*∂_∂ル<今日の奈良公園の鹿さん。チョ〜可愛かったねぇ〜!!!

从*´∇`)<ホント、鹿好きだね。みや

ノノ*∂_∂ル<うん!大好き!!!

ノノ*∂_∂ル<鹿と結婚したい!!

川;´・_・`リ<・・・・・・・・・・・・あ、そう。

ノノ ∂_∂ル<あのね。鹿さんとだったら、

ノノ ∂_∂ルつ<小さくても幸せな家庭を築ける気がするんだよね・・・みや

ノノ ∂_∂ル<思わない?ちー。

从;´∇`)<・・・・・・・・・・そう、だね

川;´・_・`リ<少なくとも、みやは幸せだろうね・・・


鍋をつっつきながら鹿との人生設計(子供は2匹。都内2LDK。バルコニー有りが理想)を語りだす夏焼。
もはや夏焼、鹿に対して種族の見境がありません。
そして・・・

   _, ,_
州;‘ o‘リ oO(ズルイ!みやと幸せになんてさせないもん!!鹿のバカーー!!)
   _, ,_
州*‘ ‐‘リ oO(負けないもん!!鹿になんて負けないもん!!!)

从;゚ ‐゚从つ<り、梨沙子。どうした?ご飯ボロボロ零してるよ・・・梨沙子


鹿に対してライバル心を燃やす、
やっぱり夏焼同様、見境なくなっている菅谷。

一方・・・。

石村のお鍋を強奪した嗣永は、美味しいお鍋を食べながら大満足。
女将の柴田に話しかけます。

ル ’ー’リ<うわぁ、美味しいですね。このお鍋・・・

川σ_σ||<ありがとー。板長も喜ぶわ

ル*’ー’リつ<中に入ってるお肉とか、初めて食べる味です

ル ’ー’リ<すき焼きみたいだけど。このお鍋って、なんですか

川σ_σ||<そうね。みんな食べたことないと思う。あのね、このお鍋はね〜。

川*σ_σ||つ<シカスキって言って、シカのすき焼・・・


Σ 川l|l´・_・`リ<!!!!!?

Σ 从l|l´∇`)<!!!!!?

Σ 从l|l゚ ‐゚从<!!!!!?

ノノ ∂_∂ル<ん???シカ・・・ス・・・なに?


一気に凍りつく会場内。
しかし、当の夏焼は喋りまくっていた為、イマイチ柴田の声が聴こえてなかったらしい。
一方。柴田の話を聞き、嗣永は美味しいお鍋に舌鼓しながら、初めて食べるシカのお肉に大満足。


ル*’ー’リ<へーー!!そうなんですか!!!このお鍋・・・

ル ’ー’リ<そっかぁ!これが噂の・・・

ル ’ー’リ<シカのスキ・・・

Σル;’‐’リ 三川l|l´・_・`リつ<シ、シガ高原に、スキーに行きたいよね!!まーさん!!

从;゚ー゚从∩<そ、そうだね!!明日の自由行動は、シガ高原にスキーなんていいかもね!!

从;´∇`)<京都旅行といえばやっぱり、シガ高原にスキーだよね!!!

ル;’‐’リ<???

ノノ ∂_∂ル<???

ル;’‐’リつ<どーしたの?佐紀ちゃんに、まーさんに、ちぃ・・・

ル ’‐’リ<京都と志賀高原は全然場所違うでしょ?

从;´∇`)<い、いや。それはその・・・

ノノ ∂_∂ル<・・・・・・・・・・・・。

ノノ ∂_∂ルつ<ってか。さっきさぁ

ノノ ∂_∂ル<このお鍋が『シカ・・・なんたら・・・』とか聴こえたけど。何?

川l|l´・_・`リ<!!!!?

ル ’ー’リつ<あぁ、あれはね。

ル*’ー’リ<シカ・・・・

ル;’‐’リ三从;゚ー゚从つ<スガシカオ!!!!

从;゚ー゚从つ<こ、このお鍋ね!!

从l|l゚ー゚从∩<スガシカオのプロデュースなんだって!!!みや!!!

Σ ノノ;∂_∂ル<ま、マジで!!!?

ノノ ∂_∂ルつ<あ、あたし。スガシカオ、ファンなんだけど!!

ノノ*∂_∂ル<わー凄い!!

ノノ*∂_∂ルつ<スマップの楽曲のみならず、鍋までプロデュースしてんだ?!スガシカオ!!

川l|l´・_・`リ<そ、そうみたいだよ

川l|l´・_・`リつ<え、えっと・・・FMでやってた『スガシカオのドキシカナイト?!』で言ってた・・・

ノノ*∂_∂ル<へ〜。そんなラジオあるんだ?今度聞いてみよっ

川l|l´・_・`リ<ロ、ローカル局だから、東京だと聞けないかも・・・だけど

ノノ ∂_∂ル<あ!スガシカオプロデュースのお鍋、冷めない内にちゃんと食べないとね!!

从;゚ー゚从つ<あ、あの。お腹いっぱいだったらムリに食べなくていいからね、みや・・・

川;´・_・`リつ<と、とくにお肉とか。ムリに食べなくていいからね・・・

从;´∇`)つ<あの・・・。言ってくれれば、ウチらで食べるから、お肉・・・

ノノ*∂_∂ル<うん?大丈夫、大丈夫!スッゴイお腹空いてるから!!あたし!!

ノノ*∂_∂ル∩<いっただきまーす!!


そう言って「超オイシー!何コレー!!」と叫びながら、無心にお鍋を食べ続ける夏焼。
そんな夏焼を見て清水と須藤と徳永は・・・・胸が張り裂けるほどに痛かったのです。
真顔で「鹿と結婚したい」と言う夏焼に、
「お前、未来の旦那様食ってるぞ」とは、口が裂けても言えないのでした。
そして、この秘密はきっと、墓の中まで持っていくんだろうなと・・・3人が3人とも思うのでした。



ちなみに、後日・・・。
夏焼は『スガシカオのドキシカナイト』気付で、「スガシカオさんプロデュースのお鍋。超美味しかったです!」と言う内容の葉書を3通ばかし送るのだが
残念ながら、そんなラジオ番組に『夏焼雅(PN:バーニングサマー)』の葉書が届く事は、1度もないのでありました。



―縁夷逗学園の修学旅行 1日目 終了―



ノノ ∂_∂ルつ<翌日へつづーーーーく!